1次試験に合格したら、2次試験と養成課程のどちらに進む?
1次試験の合格者が中小企業診断士として登録するには、2次試験に合格して実務補習・実務従事を15日以上行う道と、養成課程を修了する道の2つがあります。どちらの道も、1次試験に合格した年度と翌年度の2年間に進めます。
まず、結論
2つの道は、何が違う?
2次試験の道は、事例Ⅰ〜Ⅳの筆記試験に合格し、その後に実務補習か実務従事を合わせて15日以上行います。 養成課程の道は、中小企業大学校東京校か登録養成機関の研修を修了します。2次試験は受験しません。
いつまでに進む?
どちらの道も、1次試験に合格した年度とその翌年度の2年間です。 1次試験の合格発表から2次試験の申込みの締切りまでは短いので、合格したらすぐに申し込みましょう(令和8年度は、合格発表が9月1日、申込みの締切りが9月18日)。
養成課程は、どこで受けられる?
中小企業大学校東京校(養成課程)と、大学・団体などの登録養成機関(登録養成課程)です。 中小企業庁の一覧には、登録養成機関が14あります。
費用と期間は?
中小企業大学校東京校の養成課程は、研修期間が6か月程度です。 受講料と、登録養成課程の期間は、中小企業庁の一覧には載っていません。各機関の募集要項で確認しましょう。
登録の申請は、いつまで?
2次試験の道は、2次試験の合格日以降3年以内に、実務の要件を満たして申請します。 養成課程の道は、修了の日から3年以内に申請します。
2次試験の道
2次試験は、中小企業の診断と助言に関する実務の事例を、筆記で解く試験です。事例Ⅰ(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング・流通)、事例Ⅲ(生産・技術)、事例Ⅳ(財務・会計)の4科目を、1日で各80分ずつ解きます。 合格基準は、総点数の60%以上で、かつ満点の40%未満の科目がないことです。合格率は、平成28〜令和7年度で17.6%〜19.4%でした。年度ごとの合格率は、合格率は?にまとめています。 受験手数料は15,100円です。なお、面接で質問に答える口述試験は、令和8年度に廃止されました。 2次試験に合格した後は、実務補習(実際の中小企業を診断する研修)を受講するか、中小企業の診断・助言の業務に従事して、合わせて15日以上にします。その後の手続きは、2次試験に合格したら?で確認できます。 出典:日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度中小企業診断士第2次試験案内」
養成課程の道
中小企業大学校東京校が行う研修を「養成課程」と呼びます。また、養成課程と同じ水準の内容を行える民間の研修機関などが、国に登録されて行う研修を「登録養成課程」と呼びます。 応募できるのは、その年度と前年度の1次試験の合格者です。選抜試験があるかどうかは、機関ごとに違います。 中小企業大学校東京校の養成課程は、演習・実習が中心で、前期(経営診断Ⅰ)と後期(経営診断Ⅱ)に分かれています。前期の修了判定で基準に届かないと、その時点で退校になります。後期にも修了判定があり、基準に届いた人に修了証が発行されます。 修了した後は、修了証明書を添えて登録を申請します。2次試験の道と違い、実務補習・実務従事の15日は要りません。 出典:中小企業庁「Q&A① 中小企業診断士を目指される方へ」
養成課程を行う機関
中小企業庁の一覧では、養成機関は中小企業大学校東京校(独立行政法人中小企業基盤整備機構)です。 登録養成機関は、次の14の大学・団体です。 法政大学 公益財団法人日本生産性本部 株式会社日本マンパワー 一般社団法人中部産業連盟 東洋大学 千葉学園(千葉商科大学) 兵庫県立大学 城西国際大学 一般社団法人福岡県中小企業診断士協会 札幌商工会議所 日本工業大学 大阪経済大学 関西学院大学 メイ・ウシヤマ学園(ハリウッド大学院大学) 出典:中小企業庁「養成機関、登録養成機関一覧」
かかる費用の違い
2次試験の道でかかるのは、2次試験の受験手数料15,100円と、実務補習で15日を満たす場合はその受講料です。日本中小企業診断士協会連合会の実務補習は、15日間コースが240,000円、8日間コースが128,000円(税込)です。8日間コースで登録の要件を満たすには、2回受講します。 一方、養成課程の受講料は、機関ごとに決まっています。応募する機関の募集要項で、受講料・期間・通う日を比較しましょう。 出典:日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度中小企業診断士実務補習の日程について」
2次試験の講座
2次試験だけを学ぶ講座は、次のとおりです。 TACの「2次本科生A」は、1次試験の合格者・科目合格者が、2次試験の知識の補充から答案の作成までを学ぶコースです(Web通信講座267,000円。税込)。 LECの「2次上級合格コース」は、2次試験の解き方を3段階で学ぶコースです(220,000円。税込)。 アガルートの「2次試験対策パック」は、事例Ⅰ〜Ⅳの過去問の解説講義と添削のパックです(添削あり195,800円、添削なし54,780円。税込)。 診断士ゼミナールの「2次試験コース」は、4事例を映像講義とテキストで学ぶ通信のコースです(27,280円。税込)。 クレアールの「2次合格パーフェクトコース」は、2次試験の基礎講義から答練・模試・添削までをそろえたコースです(120,000円。税込)。
